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生 前 中 の 願 い
玉 水 記 念 館 建 設 へ の 願 い
記念館写真
新玉水記念館の落成をお迎えになり、誠におめでとうございます。心よりお慶び申し上げます。設計監理を担当したものとして、新記念館に込めた設計の思いをお伝えさせていただきます。一昨年6月に設計のご指名を賜りました時、親先生、彌壽善先生から、新記念館建設の思いをお話しいただきました。それは、三代大先生がたてられた新しい社会に対応し得る新記念館建設のご意志を受け、信奉者の皆様はもとより、地域社会にも親しまれる記念館建設の思いでした。また、新しい時代にふさわしく若い人たちにも受け入れられるモダンな建物としたいこと、100年は耐え得る丈夫な建物とすることなどの思いを、お聞かせいただきました。歴代大先生が祈り継がれたl00年に亘る歴史の重みと、玉水教会信奉者の皆様方の願いを新記念館にどのように織り込むかについて、しばらく思い悩み、そして、思い至ったことは、「思いを込める」と言うことでした。設計者である私は、建築主である教会ご関係者や信奉者の皆様の新記念館にかける思いを受けて、それをかたちにするべく設計図を描き、模型を作り、施工者である竹中工務店さんが受け継がれ、さらに、現場に携わる職人さんひとりひとりに至るまで、その思いが伝わるように願いました。外観は、水平ラインを際だたせた大きな庇で構えをつくり、現代的なかたちとしながら、表情豊かで街並みに融和する建築を目指しました。和風の玉水教会と調和する和瓦を思わせるいぶし黒レンガの外壁、杉の木目を写し込んだコンクリート打ち放し仕上げの八角形の柱や庇の軒裏、重量感がありシャープな印象を与えるスチールの型鋼など、古くからなじみのあるクラフト的な材料で手間をかけてひとつひとつ手づくりとすることで思いを込めました。レンガは土の持つ柔らかさと焼き物特有のばらつきにより、豊かな表情が醸し出せ、年を経るほどに味わいの出る材料です。試し焼きを何度も行ってやっとイメージ通りの自然な焼きむらのあるレンガができあがりました。上棟式の時、皆様にご署名いただいたレンガを職人さんが一つ一つ、全部で約10万個積み上げました。大変手間のかかることですが、皆様の思いが積み上げられ、一つの結晶としてできあがったものと思います。室内は、吹抜や天窓、光庭などを設けて、明るく風通しが良く、開放的な空間をつくり、柔らかく暖かい雰囲気のインテリアを目指しました。9mの天井高の大ホールは、洋桜の木で包み、細かなリブや木組みを表現した深い彫り込みをつけることで、響きの良い空間に仕上げました。各種集会の他コンサートなど多目的利用に対応した音響・照明設備を備えています。設計から工事段階を通して、深いご理解と折々のご指導とご鞭燵を賜りました教会関係者の皆様、そして大変手間のかかる建築の施工を安全に、そして匠の技を十二分に発揮し、献身的に工事を行っていただきました竹中工務店様、そして多くの協力会社の皆様に厚く御礼を申し上げます。まもなく、あゆみ社の前に植えたケヤキが若葉をつけ、屋上の芝生が青く彩られてきます。多くの人たちの思いを込めた新記念館が、これから多くの皆様に愛着を持っていただける建築となるように心より願っています。
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