「教風」 (連載第53回)


お神酒さん


 九月十三日の三代大先生景仰信奉者大会でのサトウサンペイさんとかんべむさしさんのトークは大変面白く、楽しく聞かせてもらいました

 そのなかでサンペイさんがお神酒さんについてお話しされていました 聞いていて私もいろいろ思うところがあり、今回はお神酒さんをテーマにします。

 話は固くなりますけれども、教義教学に詳しい渡辺順一先生によりますと昔の先生はおもてがえということをなさったようです。
 
 それは信者さんの患部の病を、取次する先生が自らに振り替えて病気を直すというものです。

 齋藤重右衛門先生などは信者の悪い所を直して、ご自分に移ってしまっている毒をゲップすることで外へ払ったと伝えられています。

 渡辺先生によりますと、お神酒さんを吹くということもこのおもてがえの一つと考えられるということでした。

 つまりお神酒を吹くことによって悪いものを抜き、神様のお徳を吹きかけるということです。

 ○神酒さんを吹くエキスパート
 理屈はどうあれ、玉水教会の信奉者のみなさんの多くがお神酒を吹いたり吹かれたりしたことがあると思います。

 私も子供のときから、お神酒さんをよく吹いてもらいました。吹いて泡がでると「悪い所があるということなんで」と教えられました。

 実はお神酒さんを吹くエキスパートとも言うべき方が玉水教会にはいらっしゃいました。

 それは初代大先生の娘、銀座教会初代教会長夫人の湯川ツヤ姫です。

 それはそれはみごとにお神酒さんを吹かれたそうです。
 大正九年二代大先生が肺炎に罹ったときに、お広前御用でお忙しい初代大先生に代わって吹かれたのが最初でした。初代大先生がつきっきりでお神酒の吹き方を教えられたそうです。

 それからたくさんの方にお神酒を吹いて、助けられました。
 はじめは、ただ「このお神酒さんでどうぞおかげ頂かせてください」と吹いておられました。そのうちに吹くだけでは手応えがありません。「どうぞ分からせてください」とお願いして吹かれるよになったそうです。
 しかしそれだけでも足りないような気がして長いご祈念の結果「先生に代わって」ということに気づかされたそうです。

 「先生に成り代わりまして、生神金光大神様、天地金乃神様」とあとは無念無想でぷーと吹くのが秘訣だ、とおっしゃっています。

 また、「お神酒さんを吹くと吹く人の体に来る、つまり首が凝ったり肩が凝ったりするものや、でも『先生に成り代わって』という願いになってからはそれがなくなった」そうです。

 ここで渡辺先生の教学の話に戻りますと、お神酒さんがおもてがえならば、やはり吹いた人は吹かれた人の悪い所を振り替えられているわけです。 それでしんどくなったりあちこち凝ったりするのでしょう。先生になりかわって、金光様!神様!という思いで吹けば、吹いた人の身にはふりかからず神様がさばいてくださるということになるのです。そういうご祈念でお神酒さんをいただいてまいりましょう。

(この「教風」は、2009年11月に掲載されたものです)
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