「教風」 (連載第225回)


 世界真の平和の祈り




 玉水教会では朝六時、昼二時、夜八時の三回ご祈念が仕えられています。

 はじめに皆で取次唱詞を唱えて神さまへのお取次を願い、続いて私(先唱者)が一人で短いご拝文を読んだ後、皆で神前拝詞を唱えます。次いで私が一人で、今度は長いご拝文を読み、更に皆で天地書附、神徳賛詞、金光大神賛仰詞を唱え、霊前にうつるという順番になっています。

 ご本部と異なる点として、拝詞の順番と共に、やはりご拝文があげられるでしょう。これは世界真の平和をはじめ教団・教会のこと、産業・交通のこと、安産・病気平癒・学業成就など、世界のこと社会のことを祈っていく祈念です。初代大先生の時代から、玉水教会では途切れなく続けられてきた祈りです。

 といって、玉水教会オリジナルなものではなく、教祖様がなさっていたご祈念に基づくものです。

 教祖様は明治元年、神さまから世の中と世の人々の立ち行きを願うように求められます。これを総祈念とよびます(ひとりひとりのことを願うのは別祈念といいます)。
 そして日々、朝夕のご祈念でも決まった文言でご祈念されていました。(教典理T大喜田喜三郎)

 このご祈念に感激した初代白神先生が書き留めて、同様の祈念をなさるようになりました。大阪教会では世界を祈るこのご拝文が信心の軸となります。二代白神先生のお取次をいただいて信心に励んでいた初代大先生も受け継がれたのでした。

○おかげがある
 春以降、国際情勢が緊迫化してきまして、四月の天地金乃神大祭の奉迎祈念において信徒の方々から「世界真の平和」を祈らせていただこうという提案があり、皆で取り組みました。
 「世界真の平和」というのは三代金光様のおっしゃった言葉です。戦争の真っ最中にある中、全教にお示しになりました。二代大先生は、三代さまの信心をいただこうと戦中戦後、世界真の平和の祈りを真剣に求められました。

 そこで広島・長崎の原爆、終戦記念日の八月、二代大先生の月のお日柄日である十九日の前に、世界真の平和を祈念する信行期間を設けて取り組もうと願いをたて、今準備をしております。 
 とは申しましても、「借金が返せますように」とか「子どもの成績があがりますように」といった具体的な願いに比べると「世界平和とはねえ、分かりますけど、もうひとつ力がはいりません」という方もおいででしょう。

 初代大先生や銀座の初代先生は、世界・社会を祈ることはに格別のおかげがあると説かれています。
 世界の平和や社会の立ち行きは神さまの願いです。その同じ祈りをさせていただくのだから、こんなにすばらしいことはありません。徳積みの祈りとして、これ以上のものはありません。徳を積むことがおかげの元であることはいうまでもないでしょう。
 もちろん、おかげで釣ろうというのではありません。

 しかし、世界を祈る、社会を祈ることが金光教信奉者の使命であることは、玉水信奉者ならおわかりでしょう。ぜひ二代大先生信行期間の今年、取り組んでいただきたいと存じます。
 なお、総祈念の仕方については、定時のご祈念で読み上げるご拝文以外に、「祈りの手帳」に抜粋が掲載されていますので、参考にして日々のご自分のご祈念に織り込んでいただけると幸いです。



(この「教風」は、2017年7月に掲載されたものです)
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