「教風」 (連載第227回)


 第70回金光教少年少女全国大会




  八月六日にご霊地金光で開催された、少年少女全国大会は70回の記念大会であり、例年より大掛かりに行われました。前夜も霊地夜まつり、ゆうやけパレードの行事があり玉水スカウト、OTO倶楽部、青年会等が参加。さらに本番のわかば祭後のアトラクションは玉水教会で担当するということで、この大会は教会としても力の入った大会となりました。

 前日、私があちこちのリハーサルを確認して飛び回っていると、学院同期の友人が「いったい何人できてるン」と聞いてきました。「二百人近く」と答えるとびっくりしてました。

 霊地の威徳、金光様の御取次のもと、すべてうまく進めることができました。心配された天気ももちました。アトラクションも大成功でした。子どもたちで劇を演じ、壇上に設けられた直径四メートルくらいの大きな風船(なかにプロジェクターのはいった球形のスクリーン)と連動する舞台設定です。

 ふつうのスクリーンと違い、ちょっとずれてもだいなしになるので担当者は徹夜で調整してくれていました。

 演技する子たちも何回も練習を重ねるうち目にみえて上達していきます。スクリーンの特殊さから霊地でしかリハーサルができませんでした。
 その姿をみているうち、私はこれはただ単に、練習を重ねればうまくなるというような次元のことではないなあ、と思うようになりました。

 初代大先生が「私ほど鈍な教師はない。しかし私ほど神さまから足していただいている教師もない」と言い切られた、その世界だ。本人たちの願い以上に、場のお徳につつまれることで素晴らしいものを神さまから足していただいているのだと心から感じ、御礼を申しました。

 ○竿灯が動かない
 ハプニングもありました。
 前夜のゆうやけパレードは青森のねぶたや長崎のおくんちなど、各地のお祭りを模した山車(だし)を出してパレードする企画で、玉水教会は秋田の竿灯(かんとう)を模した山車を制作しました。
 竹の竿(さお)に八波のご紋入りの小提灯をたくさんつるし、キャスターつきの台にのせたもので、夕闇に映えて見栄えがします。ところがその山車を動かそうとするとキャスターが故障して動かない。どうも柔らかい芝生のうえで重量がかかったせいらしく、どうにもなりません。

 担いでいこうか、いやいや重すぎるし本場の竿灯のようにバランスとるのは不可能。最悪このまま飾っておくだけにしようか、などと話していると福崎教会の信者さんが「あきらめたらいかん」と道具箱を抱えてえらく元気に飛び込んできてくれ、修理にかかってくださいました。

 そしてほんとうに出番の直前になって竿灯は無事動き出し、祭場から会堂正面を横切って修徳殿までを往復するコースをパレードできました。

 これなども、始めから、なにごともなく平穏に終わったなら「そうそう竿灯もきれいだったな」くらいのことでしょう。

 困難に出会って大勢の方から助けをいただき、企画が紆余曲折しながらも成功していく。絵に描いたような展開があちらこちらで繰り広げられた、お恵みのなかの大会でした。

 蛇足ながら、前夜の夜まつりの屋台も今大会の一つの目玉でしたが、玉水教会はイカ焼きの出店屋台で参加したことも申し添えておきます。



(この「教風」は、2017年9月に掲載されたものです)
TOP
バックナンバー一覧