金光教玉水教会
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教風 大先生の講話
玉水教会月刊誌「あゆみ」に
毎月連載されています
巻頭の「教風」より転載しています。

 神さまの大声援を感じる


 金光大阪高校のことをお話します。
 金光大阪高校の野球部が選抜高校野球大会に出場して、準々決勝進出という快挙をなしとげてくれました。同高校はこれまで春夏通じて、三回の甲子園出場を経験しています。ただ一勝の壁が厚く甲子園での勝利が悲願でした。

 雨で順延した第一戦の日は、春季霊祭の当日と重なり、私は残念ながら応援には参れませんでした。ですので初勝利を果たして甲子園のグランドに鳴り響く校歌を、その場で聴く感動を味わえませんでした。

 整列して校歌が流れた選手たちはアルプススタンドを埋めた応援団に挨拶するため走って行きます。このとき桜井部長は、すぐには挨拶の一礼をさせず少し時間をおき選手たちに「応援席をみろ」と命じたそうです。
選手たちはその少し間、静止して応援席と対面、向かい合いました。
 選手たちに、これだけの方々が応援してくれていたのだと、はっきりわからせるためだったそうです。
 私はなるほどな、と思いました。私が選手だったら、まず応援が心強かった、ありがたい、と思うでしょう。そしてすぐに、この応援席の方たちの声援に応えるべく次の試合も絶対に勝たねばと、決意するだろうからです。

 次の試合は、延長十三回まで熱戦が続きました。
 現在の高校野球のルールでは、延長十二回までに勝敗が決まらない場合、タイブレーク方式となります。早く決着をつけるために延長十三回以降の攻撃は無死一,二塁から始まるのです。攻撃側にチャンスとなる状況をあえてつくるわけです。ただこのとき相手がたには三番四番といった上位の打順が回ってきており、こちらは下位打線でした。応援しながらも、これは厳しいなと感じました。

 十三回の表にヒットを打たれ二点取られてしまったものの、なんと、その裏に三点奪ってひっくり返したのでした。しかもヒットなしでの三点でした。

 一死後、ダブルプレイで試合終了かと思われたとき悪送球で助かり、そのあとフォアボールとデッドボールでの押し出しという奇跡的勝利でした。
 勝利後、監督が第一声。「大声援が後押ししてくれた」とおっしゃっていました。

 準々決勝では残念ながら敗退してしまいました。しかし「一番高校野球らしい応援だった」という評価をいただいたと聞きました。コロナ禍で地方の出場高が応援に出づらい中、地元であるだけに大応援団も出しやすいという利点もあったかもしれません。

 二戦目のように選手も応援を享受するというのか、応援に乗っかるという後押し効果もあったのでは、と思います。
 翻って信心に置き換えてみますと、私たちは、アルプススタンドの大応援より遙かに大きい神さまからの大応援を日々受けているのです。

 天地のお恵みであったり、神さまのお計らいであったり。でも、そのことをあまり感じずに私たちは日々過ごしています。

 「応援席を見よ。応援を感じろ」という言葉は選手たちにはもちろん、私たちにもまた当てはまる言葉です。応援を背にした選手たちは、奇跡的勝利という成果をあげてくれました。私たちも神さまの大声援を肌身で感じて、この声援に応えようと奮起するべきなのです。大きな成果が得られるはずです。

 神さまからの応援を感じるよう心を研ぎ澄まし、そのお働きに報いるよう信心を進めてまいりましょう



 <2022年5月掲載>
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